top of page

 【真選組】

文:柑橘類 絵:MEGUMI

 

 

コーヒー、それは素晴らしい飲み物。
あの柔らかな香り、味、見た目、すべてが素晴らしい。
コーヒーは多くの人は眠気覚ましにと飲む人がいるが俺はそうではない。マヨネーズの次に愛しているといっても過言ではない。
「そう、○トールのコーヒーをな!」
「何言ってるんすか副長?あ、はい頼まれていたコーヒーっすよ。」
「おお原田、ありがとよ」
パカッと蓋を取ると漂ってくるこの香り…ド○ールのコーヒーはいいな!
一息に飲んでしまいたいけれどゆっくりと時間かけて……美味い
熱いから一息で飲めないとか思ってないからな!
コーヒーの後のタバコ…これはやはりどう言われようとも止められない。
少し冷めたとこで一気にコーヒーを胃の中に収め見回りを再開しようかと思いタバコに火をつけた。
「そういえば副長は外でコーヒー飲む場合は必ずといっていいぐらいにド○ールですよね。」
「まあな、コーヒーと言えばやっぱり○トールだろ。店内の場合マヨを乗せて飲むのはこの上ないくらいいものだ…。」
飲み終わったあとにトレー片付けると店員にコップ見られてすんげー怖い目してたことあったなー。
「そういや原田、お前○トール入ったらサンドウィッチとかクッキー食べてて飲み物はあんまり飲まねーよな。
いい機会だしほれ、俺の飲みかけでよけりゃやるぞ?」
「ありがたいっすけど遠慮しときますわ。俺、どちらかというとス○バ派なんすよ。コーヒー飲むなら絶対○タバって決めてるんす。」
「原田……貴様○トールを裏切ってスタ○だとぅ?裏切り者め!まぁいい、ドトー○派も多くいるし……」
「ひーじかーたさぁーん、こんちわーそしてさようならー」
YES!いいとこに来た!総悟は甘いのもコーヒーも飲むし結構買い食いしてっからな。意外と食べ物にうるさいし。
「総悟ぉぉ!お前はコーヒー飲むならド○ール派か?それともスタバ派か?」
「はぁ?何言ってんですか土方さん、俺は生粋のス○バ派ですぜぃ。いつも見廻りの時にモカフラペチー○頼んでるの見てるじゃねぇですか死ね土方。」
「お前もスタ○派かよぉぉぉぉぉ!」
まじでか、まじでかおいぃぃぃぃ、俺だけなのか?いや、そんなことない!だってスタ○よりもコーヒー美味い…よな?いかん。疑心暗鬼になってきた心をしっかり持て土方十四郎!
「おい原田ぁ、土方コノヤローどうしたんでぃ?精神科おすすめするべきかなー副長の座は俺がいただきますぜぃ」
「ちょ、大きな声出さんで下さいよ。あれ、俺も沖田隊長もスタ○派って言ったから自分の周りにドトー○派がいなくってああなってるんですよ。」
「ふぅん…残念だったな土方コノヤロー。○タバの看板に頭打って死ね。」
「うるせぇぇぇ!このス○バ野郎!」
落ち着け、まだ聞いたのはたった二人だぞ。まだまだ人はいるじゃねぇか。
「あれ、局長。どうしたんすか?確か今日とっつぁんと会議あるって言ってましたよね?」
「よう!会議はとっつぁんが暴走しちゃって後日になっちまったんだよ。それにしてもみんなそろってなにしてるんだよ?まさか俺を差し置いてお妙さんに会いに行こうって考えか?残念だったなその役目は今から俺がしようと思ってたから譲らないぞ!」
「近藤さん!いいところに。なぁ、コーヒー飲むならド○ールか?ス○バか?どっちだ?○トールだよな!な!」
「うーん、俺は普段コーヒーを飲む習慣ないからなぁ…しいて言うならス○バ派かな?お妙さんが前にバニラクリームフラペチー○飲んでるとこを見てな、もうそりゃ美しいを通り越していたよ。女神だよ女神様だよ!毎月給料が入ったら飲んでいるみたいなんだよ!なぁ、お妙さん素敵だろ?だが俺のお妙さんだからな!」
ガハハと愉快に笑ってんな!くっそ、ゴリラもス○バ派かよ…なんだよ、この身内の○タバ派率。ゴリラは自分の好いた相手のものを好きになるとか…馬鹿らしい……もうストーカー通り越して変た……やめておこう。
……とか言ってる場合じゃねぇぇぇ!え、マジで?なんで!?○トール派マジでいねぇのかよ!俺がおかしいのか?違うよな!ド○神様が俺に試練を与えてるだけだよな?そうだよなぁ!!
「おーおー、税金泥棒さんたちがこんなとこ溜まってなにしてんのさ。ヤンキーですかコノヤロー。あ、ヤンキーかプススwww」
「旦那ぁ珍しいですねぃ、こんな高価なもん飲んでるとは…まさかスリでもしたんですかぃ?」
「スリとはなんだ、ちゃーんと俺が働いて稼いだもんで買ったわ。いやー、銀さん日頃の行いがいいからなぁ…玉が出てくる出てくる。あともうちょいしてればもっと…」
「それより旦那ぁ、その珍しく飲んでるもん温くなりますぜぃ。」
「あ、やべ…んで稼いで儲けがでたもんだから自分への褒美に…な、いやーやっぱり美味いよなーコーヒー店の飲み物は俺好きなんだけど金無ぇし高ぇからあんまり買えねぇんだよな…(ズゴー)うま!」
……ん?コーヒー店って万事屋言ったか?ここいらには○トールか○タバしかねぇからどっちかだよな!いや待て、この流れだとスタ○の可能性が……いやいや、最近ではあいつと入れ替わったりとかいろいろあったし…入れ替わった時にこっそりドトー○のコーヒー飲んでたし…苦かったけど……もしあいつがドトー○派だったら少しはは奢ってやろう。お近づきとして坂田君って呼んでやろう。
果たしてどっちだスタ○ドトー○ス○バド○ールスタ○ドトー○ス○バド○ールスタ○ドトー○ス○バド○ール………
お願いだからドトー○であってくれぇぇぇぇぇぇぇ!
「んで旦那ぁ、それ名前何でしたっけ?」
「んあ?これ?そりゃもちろんスタ○さんが誇るキャラメルフラペチー○生クリーム増量のベンティーサイズ!!生クリームをすくって食べるのもいいし下のと混ぜて飲むのも最高に美味いんだよなぁ…あ、沖田君のむ?銀さんバージョンで少し甘いかもしんないけど。」
やっぱりかぁぁぁぁぁぁ!知ってたよ、この流れだからね、ちくしょぉぉぉぉ!
「俺は結構ですが土方さんが最近甘いもんにはまってるらしいですぜぃ?」
「え、そうなの?じゃあ、土方くんいる?」
「…っ、お前らなんて大っ嫌いだぁぁぁぁぁぁ」
俺が何をした、なんでこんなにスタ○派が集まってるんだよ!俺なんかしたか、ドト神様よぉ……というかスタ○がこんなに人気って甘いものが好きだからか?ドトー○だってあるんだぞ…あまいのだってさ……帰りにスタ○のコーヒー買ってみよう。



「…あれ、なに沖田君?」
「ニコマヨ中毒の挙句にド○ール中毒こじらせた奴でさぁ旦那」
 

bottom of page